検出事項とチェック

整合性チェックが確認する内容、各検出事項の重大度、締めが「clean」(高・中の検出事項なし)かどうかの判定に数えられるもの、そして各検出事項を解決する方法。

検出事項とは

締め処理では毎回、何かが配布される前に、ハルノが会社のエクスポートから組み立てた元帳に対して整合性チェックを実行します。各チェックは毎回必ず確かめる問いです。スプレッドシートはこの問いに暗黙のうちに、しかも何も知らせずに答えるだけです。答えが正しくない場合、チェックは検出事項を挙げます。

ハルノでは各社を client(クライアント)と呼びます。フォルダ名、コマンド、ダッシュボードではこの語が使われます。

検出事項は、数値が欠けている、合計が合わない、または表示が誤っていることを意味します。たとえば、どの表示科目にも拾われていない残高を持つ勘定科目、GL 残高欄の数値が元帳と食い違う明細表、明細では一致していないのに一致していると示す手入力の差額などです。

検出事項は処理の失敗ではありません。本来なら 3 週目に気づいていたはずの問題です。検出事項がある締め処理も、正常に完了した締め処理です。検出事項はその出力であり、財務諸表パッケージ、残高照合資料、ダッシュボードも通常どおり作成されます。ハルノがお客様に代わって締め処理を実行する場合は、レポートが配布される前に、検出事項を一つずつお伝えします。

差異は検出事項ではありません。予算超過は事業についての事実であり、帳簿の不備ではないため、予算パネルに表示され、検出事項の一覧に表示されることはありません。

重大度

重大度意味件数に数えられるか
数値が欠けているか、合計が合わない状態です。どの財務諸表にも載っていない残高、一致しない貸借対照表、元帳とは異なる数値に合わせた明細表などです。はい。ポートフォリオで件数に数えられ、その月は「fully reconciled」(すべて照合済み)になりません。
財務諸表は一致していますが、誰かが直す必要のある問題があります。同じ金額だけ誤って表示された 2 か月、作り直すべき明細表、どの表示科目とも一致しない予算の行などです。はい。高とまったく同じ扱いです。
まだ問題にはなっていません。通常は、表示科目も残高もない勘定科目です。現時点で欠けているものはありませんが、最初の残高が計上されると、何も知らされないまま抜け落ちます。いいえ。会社の検出事項カードには表示されますが、どこでも件数には数えられません。

重大度「高」「中」の検出事項がない会社は、「clean」です。ダッシュボードが数えるのも、締め処理が月をロックするときに記録するのもこの状態です(「締めステータス」を参照)。重大度「低」の検出事項は将来のリスクであり、月が「clean」にならない理由になることはありません。

検出事項の数え方は 2 通りあります
何を未解決とするかは、一つのルールで決まります。重大度「高」「中」の検出事項は数えられ、「低」の検出事項と支払能力の兆候は数えられません。ポートフォリオの「Findings」(検出事項)列、「Clients with findings」(検出事項のあるクライアント)タイル、締めステータスはいずれもこのルールに従います。一方、会社ページの「Integrity findings」(整合性の検出事項)カードには「低」の検出事項も表示されるため、ポートフォリオでは「clean」と表示される会社でも、その会社のページには行が表示されることがあります。
しきい値は出発点です
これらのチェックのしきい値は、1 社の帳簿に基づいて調整したものです。タイミングに関するルール(missed_accrual と前払費用に関する質問事項)は、1 社の 6 か月分のエクスポートに基づいて調整しました。前払費用と会計処理に関する質問事項で用いる、請求書 1 件を基準とするルールは、実際の取引先明細に照らした検証をまだ行っていません。いずれも出発点として扱ってください。

チェックの一覧

会社のページでは、「Integrity findings」カードに各検出事項が一覧表示されます。表示されるのは、重大度、該当したチェック、対象(勘定科目、表示科目、または連続する複数の期間)、数値を含むチェック自身の説明、そして「Propose a fix」(修正案を提示)ボタンです。

架空のデモデータによる出力例:重大度「中」の検出事項が 3 件表示された「Integrity findings」カード。Marketing programs に対する budget_line_unmatched が 1 件、貸借対照表の表示科目に対する orphan_lines が 2 件で、それぞれに説明と「Propose a fix」ボタンが付いています。
「Integrity findings」カード。会社と数値は架空のデモデータです。

一部のチェックは、そのチェックが読み込むファイルを会社が提出した場合にのみ実行されます。試算表、売掛金年齢表、クラス別の損益計算書、予算、取引先明細、CRM エクスポートです。これらのチェックで検出事項が出ていないのは、確認する対象がなかったからという場合もあります。空欄はゼロではありません。

チェック重大度該当する条件
unmapped_active_account勘定科目に残高または取引があるのに表示科目がないため、どの財務諸表にも載っていません。
presentation_tieout貸借対照表の CHECK 行(会社自身の数式で、通常は資産合計から負債及び純資産合計を差し引いたもの)がゼロではありません。同じ差額が続く連続した期間は 1 行にまとめられます。
bs_tieout勘定科目の区分で集計すると、資産の残高合計が負債及び純資産の残高合計と一致しません。
ni_crosscheck損益計算書の期首からの累計当期純利益が、貸借対照表と一致しません。
recon_exceptionsいずれかの月で、残高照合の行が「exception」(例外)になっています。
recon_gl_mismatch明細表の「Per GL」(GL 残高)の数値が、元帳の残高ではありません。
cash_flow_classification高(キャッシュ・フロー計算書に営業活動の小計が記載されていない場合は中)借入れが営業活動によるキャッシュ・フローの中に表示されており、ASC 230 に反しています。
trial_balance_unbalanced試算表の借方合計と貸方合計が一致しない、または TOTAL 行が各行の合計と一致しません。
trial_balance_account_unpresented試算表では残高のある勘定科目が、取り込んだどの財務諸表にも表示されていません。
statement_disagrees_with_trial_balance両方が対象とする期間において、試算表が財務諸表に記載された数値と矛盾しています。
aging_disagrees_with_balance売掛金年齢表が売掛金の勘定科目と一致しません。
class_total_disagreesある月のクラス別の内訳を合計しても、その月の発生額になりません。
orphan_lines対応付けられた勘定科目がない表示科目があり、その表示科目は今後ずっとゼロと表示されます。
recon_coverage直近の締めにおける重要性のある残高に、照合用の明細表も適用除外もありません。
missed_accrual毎月一定の費用が、ある月に空欄で、翌月におよそ 2 倍になっています。
schedule_drift中(その月の増減を比較できなかった場合は低)減価償却または前払費用の明細表が、会社の方針または総勘定元帳と食い違っています。
budget_line_unmatched予算の行がどの表示科目とも一致しないため、どのパネルにも表示されません。
budget_line_uncomparable予算の行が、報告対象期間外の月しか対象にしていません。
budget_months_short予算が、締める月より前で終わっています。
deferred_rollforward_drift期首残高に増加額を加え、収益認識額を差し引いた金額が、期末の前受収益と重要性を超えて乖離しています。
detail_disagrees_with_statement取引先明細の金額が、その月の財務諸表の数値を重要性を超えて上回っています。
operating_count_disagrees保存されている顧客数が、その根拠となる CRM の商談と一致しません。
evidence_integrity保管している元の Excel ブックが、見つからない、改変されている、または読み取れません。
unused_exemption適用除外、または方針に記載された耐用年数の項目が、何も対象にしていないか、読み取れません。
unmapped_empty_account表示科目のない勘定科目で、登場するすべての期間で残高がゼロです。

このほかに 2 つのチェック、solvencygoing_concern は、帳簿にまったく誤りがなくても該当します。これらは「Solvency and going concern」(支払能力と継続企業の前提)カードに表示されます。詳しくは「支払能力の兆候」を参照してください。

検出事項ではなく質問事項

帳簿に現れるパターンの中には、確認する価値はあっても、件数に数えるべきではないものがあります。ハルノはこれらを質問事項として報告します。質問事項には重大度がなく、どこでも数えられず、月が「clean」でなくなることもありません。

質問事項何について尋ねるか何で決着するか
prepaid_candidateある月が、費用勘定の期間合計に対して不釣り合いに大きな割合(40% 以上、かつ均等に配分した場合の 2 倍以上)を占めている、または 1 件の請求書がその取引先の通常の請求額の数倍になっています。前払いを支払時に費用処理した場合はこのような形になりますが、変動の大きい勘定の変動の大きい月も同じ形になります。請求書です。月をまたいで続くサービス提供期間に対する支払いであれば、前払費用に計上すべきものです。そうでなければ、単に金額の大きい月だったということです。
treatment_candidate:サービス提供期間にわたる配分費用勘定に計上された取引先の行のうち、その月の分を超えるものを購入したように見えるものです。その行だけで勘定全体の通常の月額の 3 倍を超えている場合、または摘要に期間(日付の範囲、月数、annual のような語)が記載されていて、その取引先のその月の金額が通常の月を請求額の半分以上上回っている場合です。前払費用の明細表または固定資産台帳にすでに載っている場合は尋ねません。サービス提供期間を購入したものかどうかです。これは摘要ではなく請求書から判断します。
treatment_candidate:資産計上会社自身の資産計上基準額以上の取引先の行が費用に計上されていて、固定資産台帳に対応する行がないものです。資産に当たるかどうかです。会社の方針に基準額がない場合、この質問は行われません。

検出事項ではなく質問事項とする理由

会計処理は、何を購入したかについて会社の会計担当者が下す判断です。金額は事実ですが、その購入が何であったかは、誰かが入力した摘要からの推測にすぎません。実際のエクスポートでは、前払いに見えるパターンが実際に前払いだったのは、およそ半分でした。検出事項にすると 2 か月に 1 回は誤りになり、1 件確認して何も見つからなかった人は、すべての確認をやめてしまいます。

どちらの質問事項も、費用についてのみ尋ねます。損益計算書が 1 か月分しかない締め処理では、月の割合については何も尋ねません。1 か月だけでは、どの勘定もそれ自身の合計の 100% になるためです。ただし、1 件の請求書についての質問は引き続き行われることがあります。すでに明細表や台帳に載っている請求書や、毎月同じ規模で届く請求書については尋ねません。

ハルノが質問事項にお客様の代わりに答えることはありません。勘定の変動がもともと大きい性質のものであれば、そう伝えるとハルノが記録し、その勘定について再び尋ねることはなくなります。回答によって質問は止まりますが、事実が消えるわけではありません。会社の支出の傾向は変わりうるため、締め処理ではそのパターンを回答済みとして引き続き一覧に表示します。

照合ステータス

会社ページの「Reconciliation status」(照合ステータス)カードは、各残高が明細表と一致しているかを確認します。締め月について会社の残高照合資料で照合されている貸借対照表の勘定科目ごとに、1 行ずつ表示されます。

ステータス意味
「reconciled」(照合済み)明細表が総勘定元帳と 1 セント以内で一致しています。
「exception」(例外)明細表の期末残高が、総勘定元帳と 1 セントを超えて異なります。
「open」(未確定)黄色差額を計算できませんでした。例外としては数えません。

「Difference」(差額)は、明細表自身の期末残高から総勘定元帳の残高を差し引いた金額です。明細表は再計算されるため、ブックに差額を手入力しても一致したことにはなりません。

重要性によってステータスが緩和されることはありません。差額が 200 ドルでも例外です。このカードで重要性(会社の照合のしきい値。既定値を明示した案として作成され、オンボーディングの際にお客様が確認または修正します。「お客様に代わって決めないこと」を参照)が決めるのは、明細表のない残高のうちどれを検出事項として挙げるかだけです。

  • 「exception」の行は、重大度「高」の recon_exceptions 検出事項になります。
  • 「Per GL」の数値が元帳の残高ではない明細表は、それ自身の「Per GL」と一致していても、重大度「高」の recon_gl_mismatch になります。
  • 明細表も適用除外もない重要性のある残高は、行としては表示されません。重大度「中」の recon_coverage として表示されます。
「all schedules tie」でも残高照合資料がない場合があります
「Recon exceptions」(照合の例外)タイルは、すべての明細表が一致している場合にも、締め月を対象とする残高照合資料がない場合にも、0 と「all schedules tie」(すべての明細表が一致)を表示します。「Reconciliation status」カードでは両者を区別できます。残高照合資料がない場合は「No reconciliation binder ingested for this close.」(この締めでは残高照合資料が取り込まれていません)と表示されます。

支払能力の兆候

「Solvency and going concern」カードは、すべての会社ページの最初に表示され、会社が債務を支払えるかどうかを確認します。読み込むのは会社自身の財務諸表だけです。運転資本と流動比率、現預金、総資産と純資産、前受収益、キャッシュ・フロー計算書を取り込んでいる場合は営業活動によるキャッシュ・フロー、そしてランウェイです。

4 つの兆候

兆候重大度
流動比率が 1 未満0.5 未満なら高、それ以外は中。
債務超過(純資産がマイナス)債務超過額が総資産の 10 分の 1 未満なら中、それ以外は高。
前受収益が総資産を上回る常に高。
営業活動に基づいて測定したランウェイが 12 か月未満3 か月未満なら高、それ以外は中。

該当した兆候は、それぞれ solvency の検出事項になります。各兆候には「Draft the disclosure」(開示文案を作成)ボタンがあり、ダッシュボードを macOS アプリで開いている場合、ハルノのチャットに依頼を入力します。ランウェイの兆候には、ASC 230 の要求どおり借入れを営業活動から除いたキャッシュ・フロー計算書の取り込みが必要です。タイルに表示されるランウェイは直近の現預金の増減(資金調達を含む)に基づく数値で、兆候を生じさせることはありません。カードの「Basis」(算定基準)列には、カード自身のランウェイがどの指標を使っているかが示されます。このカードは、財務制限条項、借入金の返済期限、後発事象は読み込みません。これらには財務諸表以外の情報が必要です。

兆候が重なったとき

2 つ以上の兆候が該当し、そのうち少なくとも 1 つが重大度「高」である場合、継続企業の前提に関する兆候の重なりとして、重大度「高」の going_concern 検出事項が報告されます。このとき、カードの冒頭に黄色の ASC 205-40 の段落が表示され、ポートフォリオの「Going-concern indicators」(継続企業の前提に関する兆候)タイルでその会社が数えられます。

示すのは兆候であり、結論ではありません
このカードは、ASC 205-40 が経営者に評価を求めている状況を報告します。継続企業の前提そのものについて結論を出すことはありません。兆候の重なりを示す検出事項には、それを変えうるものが示されます。確約された資金調達、その背景にある残高についての権利放棄または劣後化、あるいは効果が定量化された計画です。

支払能力の兆候は、完璧に締まった帳簿でも該当するため、直すものではなく、説明すべきものです。会社が「clean」でなくなることはなく、月を「reported with exception」(例外事項ありで報告済み)とすることもありません。その代わり、財務諸表とともに伝えられます。投資家向けレポートには支払能力パネルが残ります。それがないレポートは、正確であると同時に誤解を招くものになるからです。

検出事項を解決する

ほとんどの検出事項は、お客様の判断を会社の定義ファイル(spec、勘定科目と表示科目の対応付けと、お客様が確認した判断を保持するファイル)に記録するか、会社から修正済みのファイルを受け取ることで解決します。提案するのはダッシュボード、決めるのはお客様です。ハルノが勘定科目を無断で表示科目に対応付けることはなく、検出事項を消すために会社のブックを編集することもありません。

「Propose a fix」は、検出事項を解決する定義ファイルの変更を、それが財務諸表に与える変更前後の影響とともに、ハルノのチャットへの依頼として入力します。送信ボタンを押すまで何も送信されません(「ダッシュボードからハルノに質問する」を参照)。依頼を送信すると、その依頼と含まれる数値は、ほかの入力内容と同じく、Inferara のホスティングサービスを経由して、回答するモデル提供事業者に送られます(データの取り扱いとセキュリティの「データの行き先」を参照)。

検出事項解決方法
unmapped_active_account, unmapped_empty_account勘定科目を表示科目に対応付けます。ハルノが勘定科目の名称、番号、前後の科目から表示科目を提案し、お客様が確認します。残高のない方を先に直してください。今ならまだ、何の負担もなく直せます。
presentation_tieout通常は同じ科目マッピングで解決します。CHECK 行のずれが、表示科目に対応付けられていない勘定科目の残高とちょうど同じであれば、1 つの科目マッピングで両方の検出事項が解消します。
orphan_lines勘定科目をその表示科目に対応付けるか、その表示科目が空であることが想定どおりだとする適用除外を記録します。
recon_coverage残高照合資料に明細表を追加するか、その残高がどこで照合されているかを示す適用除外を記録します。
recon_exceptions, recon_gl_mismatch定義ファイルでこれらを解消することはできません。会社自身の 2 つの資料が食い違っているため、修正は元の資料で行います。
missed_accrual, schedule_drift会社自身の帳簿での仕訳、または明細表の作り直しです。修正済みのエクスポートまたは残高照合資料として届きます。ロック済みの月を修正再表示する修正済みのエクスポートには、お客様の理由を添えたロック解除が必要です。
試算表、売掛金年齢表、クラス別、取引先明細、CRM、前受収益の各チェックどの資料が誤っているかを特定します。検出事項には、よくある原因が示されます。同じ総勘定元帳から出した 2 つのレポートが食い違う場合は、どちらかを選ぶのではなく、両方を同じ時点で出力し直してください。
予算のチェック予算の項目名を表示科目に合わせるか、その行を削除して、行がないことを判断の結果として明確にします。途中で終わっている予算は延長してください。
evidence_integrity見つからないファイルは、手元にあれば再度取り込みます。改変されたコピーは再取り込みでは修復されないため、正しいことが分かっている原本から置き換えてください。財務諸表には影響しません。
unused_exemption意図した対象を含むように項目を修正します。記入先を誤った回答だったということです。
solvency, going_concern帳簿に直すべきものはありません。説明すべきことがあり、「Draft the disclosure」がその説明を手助けします。

過去に締めたことのある会社では、科目マッピングの後の締め直しは拒否されます。科目マッピングによってロック済みの月の数値が動くためです。拒否のメッセージには、何が動くかが示されます。理由を 1 文でハルノに伝えてください。ハルノはそれらの月だけのロックを解除し、各月に理由を記録したうえで、再び締めます。詳しくは「ロック」を参照してください。

適用除外

適用除外とは、チェックに対して認められた例外で、会社の定義ファイルに記録されます。各適用除外が答える問いは、ちょうど 1 つです。この残高はどこで照合されているか(recon_coverage)、この表示科目はなぜ空なのか(orphan_lines)、この勘定科目はもともと変動が大きいのか(前払費用と会計処理に関する質問事項)のいずれかです。勘定科目の適用除外では、正確な勘定科目名、勘定科目番号、または番号の先頭部分(10 なら、現預金の勘定科目など 10xx の番号を持つすべての勘定科目が対象)を指定します。空の表示科目の適用除外では、その表示科目を指定します。何も対象にしていない適用除外は、次の締めで unused_exemption として報告されます。

適用除外は科目マッピングではありません
照合の適用除外は、明細表がないことについての検出事項を止めるものです。残高をどの財務諸表にも載せるわけではないため、適用除外の対象でありながら、表示科目に対応付けられていない勘定科目もありえます。残高があれば、unmapped_active_account が重大度「高」で引き続きそれを示します。科目マッピングに関する検出事項を止めるために適用除外を使うと、止めるべきでないものを止めることになります。

設例:検出事項が 1 件残る場合

架空のデモデータによる出力例:重大度「高」の検出事項 3 件。1450 Deposits Receivable に対する unmapped_active_account、41 期間にわたって CHECK 行が -6,600 の presentation_tieout、差額 200 の 1440 Advance to Suppliers に対する recon_exceptions。
科目マッピング前の Cobalt Systems, Inc. です。会社と数値は架空のデモデータです。

上の架空の例では、Cobalt Systems に重大度「高」の検出事項が 3 件あります。1450 Deposits Receivable にはどの表示科目にも拾われていない残高があるため、41 か月すべてで CHECK 行が 6,600 ドルずれています。また、前渡金の明細表には、総勘定元帳にない 200 ドルが計上されています。

「1450 Deposits Receivable は Other assets に入れてください」という 1 文で、この勘定科目が対応付けられます。科目マッピングによってロック済みの 41 か月すべての数値が動くため、締め直しは拒否されます。理由を伝える 2 つ目の文「1450 が表示科目に対応付けられていなかったため、Other assets として承認しました」で、それらの月のロックが解除されます。CHECK 行はゼロになり、最初の 2 つの検出事項が解消し、「Findings」の件数は 3 から 1 に減ります。

照合の例外は残ります。会社自身の 2 つの資料の間にある実際の食い違いは、科目マッピングでも適用除外でも解消できないからです。そのため、各月は recon_exceptions が未解決のまま「reported with exception」としてロックされます。「Findings」列の目的は、件数をゼロにすることではありません。残ったものが電話で確認する価値のあるものであること、そしてそのことが後から元帳に記録として残ることです。

自分で実行する

ワークスペースのフォルダから実行します。回答は、定義ファイルを手で編集するのではなく、ingest.py answer で記録します。詳しくは「自分で実行する」を参照してください。

bash
# 勘定科目を表示科目に対応付ける
python3 .haruno/skills/QuickBooksCFO/scripts/ingest.py answer --spec .haruno/skills/QuickBooksCFO/specs/cobalt-systems.yaml --map "1450=Other assets"

# ロック済みの月のロックを解除する理由を添えて、締め直す
python3 .haruno/skills/QuickBooksCFO/scripts/close.py --workspace . --client cobalt-systems --reopen-reason "1450 was unmapped; approved as Other assets"

検出事項が表示される場所

どの画面も、何を未解決とするかについて同じルールを使うため、1 つの月に 2 通りの答えが出ることはありません。

場所表示される内容
締めレポート(チャットでお伝えするか、自分で実行した場合はターミナルに出力されます)すべての検出事項と、どの月がロックされたか、そしてそれらが「reported with exception」と「fully reconciled」のどちらとして報告されたか。
ロック済みの月の一覧(コマンドを自分で実行する場合は ingest.py periods)各月の行に、同じ締めステータス。
財務諸表パッケージ財務諸表の上に「Issued with unresolved findings」(未解決の検出事項を残したままの発行)の注記。
残高照合資料再計算されたすべての明細表と、その例外の明示。
ダッシュボードのポートフォリオビュー「Findings」列(件数、または「clean」)、「Clients with findings」タイル、各社の締めステータスのチップ。
ダッシュボードの会社ページ「Integrity findings」カード(重大度「低」の検出事項を含む)と「Solvency and going concern」カード。
投資家向けレポート整合性の検出事項、科目マッピングの表、照合ステータス、差異ウォッチリスト、CHECK 行は含まれません。支払能力パネルとその兆候は残りますが、「Draft the disclosure」ボタンはありません。

投資家向けレポートに残るものと除かれるものについては、「投資家向けレポート」を参照してください。

締め処理がロック済みの各月をどのように記録するか、また未解決の一覧がなぜスナップショットなのかは、「締めステータス」で説明しています。

これに対し、「Integrity findings」カードは帳簿の現在の状態を表示します。

次のステップ

ダッシュボードで検出事項がどこに表示されるか、締め処理が何を作成してロックするか、そしてオンボーディングから月次締めまでレビューがどのように進むかを確認します。